はじめに
ついに9月27日で最終回を迎える半沢直樹2、
ドラマ版も大盛況でいよいよ銀翼のイカロス編も大詰め
今回はこれまでのまとめと最終回に向けての考察を私の視点でご紹介します。
また、原作ネタバレを含みますので好まない方はご遠慮下さい。
最終回までの流れ
銀翼のイカロス編
電脳問題の成果と帝国航空の再建を任せる為に半沢(堺雅人)を出向先から東京中央銀行本店に戻した大和田(香川照之)と中野渡頭取(北大路欣也)、時同じくNY支店から帰国した紀本(段田安則)を債権管理担当常務に据え半沢らと帝国航空再建に動き出す。
帝国航空へ改善を提示しに行った半沢と元担当の曽根崎(佃典彦)だが帝国航空側の反応はイマイチ、そんな時政権交代により新国交大臣に就任した白井亜希子(江口のり子)が帝国航空再生検討チームのタスクフォースを立ち上げ、さらに各銀行には7割の債権放棄を要求した。
半沢ら東京中央銀行は500億にも上る債権放棄はあり得ないと拒否する姿勢を見せ、帝国航空の主力銀行に当たる開発投資銀行の谷川(西田尚美)に足並みを合わせるよう懇願する、しかし開発投資銀行は政府系銀行と言われるほど政府寄りの銀行な事、さらに帝国航空内の体質も改善しないと難しいと良い返事が貰えずにいた。
その最中、タスクフォースのリーダーに就任した乃原(筒井道隆)に呼び出され、債権放棄を拒否するよう改めて要求するが半沢は即座に拒否し乃原と対立する。
東京中央銀行の債権放棄拒否の情報が白井の耳に入り、東京中央銀行に出向き頭取に直接協力するよう要求するが確実な返事が貰えなかったこともあり、白井は自身を党の広告塔として総理に大臣へ推薦した新進党の重鎮、箕部幹事長(柄本明)に協力を依頼、すると箕部は金融庁に手を回し東京中央銀行に金融庁検査を指示し、結果業務改善命令が出されてしまう。
さらに半沢が進めていた帝国航空再建案の1つの人員削減者の受け皿先のスカイホープに白井が手を出し、スカイホープの新規航路の許可を開発投資銀行の融資の打ち切りを理由に取り消した為、受け入れが白紙になった。
また、合同報告会を開きその場で債権放棄の有無の採決を取ると言われ、東京中央銀行の結論を会議で結論付ける事になり、結果紀本の銀行員生命をかけるとの一言で債権放棄を受け入れる決議になった。
開発投資銀行が債権放棄に反対すればそれに準ずる事を何とか取りつけたが、開発投資銀行の賛同を得ないと厳しい事には変わりなかった。
しかし土壇場で開発投資銀行の谷川が国会での民営化採決をきっかけに行内への根回しを行い見送りの決断を行い債権放棄は見送られた。
そしてこれまでのやり取りの中で銀行内の情報を政府に横流ししている裏切り者の存在も明らかになり、それが紀本だった。
紀本と箕部、そして白井と乃原がグルになってタスクフォースの要求を通させるよう動いていたのだ。
紀本と箕部が繋がっていることを確信した半沢たちだが確たる証拠見つけられずにいた。
半沢と大和田は利害の一致から一時的に協力し、箕部と銀行の関係を調べる為に当時の融資情報から担当の法人部の灰谷(みのすけ)に聞くが灰谷は紀本と繋がっており思うような情報は聞けない。
そんな中、半沢・大和田の恩師で旧産業中央(旧S)出身の審査部冨岡(浅野和之)から旧東京第一(旧T)の過去の融資状況は不正融資などの温床だったことを知るが、箕部と銀行の結びつきを知るにはクレジットファイルがないとどうしようもないと言われる。
一方、大和田から紀本の過去を調べるよう指示を受けた融資部の福山(山田純大)から10年前に自殺した牧野副頭取の部下であることと棺の会の存在を知る。
牧野副頭取の自殺には箕部と銀行との不正融資などの問題が絡んでいると睨む半沢らはクレジットファイルのありかを調べる為に紀本らに罠を仕掛け見事にファイルの場所を突き止め、紀本に15年前の融資の件を問い詰めたがその時箕部から半沢と大和田に直接会いたいと言われ面会することになった。
箕部は融資を受けたことを認め、同時にその不正は自分ではなく牧野副頭取が行ったという口座の入金履歴を見せられ、これ以上融資の事を嗅ぎまわるとこの事を公に公表すると同時に業務停止命令もあり得ると脅され、渋々謝罪をする。
会社に戻り大和田と今後について問答している最中、大和田より金融庁の黒崎が移動になったとの話を聞く、半沢と別で箕部の不正を調べていたことが本人にバレたらしく国税局へ移動されるとの事、その時黒崎から伊勢島ステートを調べろと助言を貰う。
半沢は大和田から自宅謹慎処分を受けるが、黒崎から言われた伊勢島ステートが気になり調べると、箕部の秘書の笠松が伊勢島ステートに現れた。
半沢の同期に伊勢島ステートの財務資料を見せてもらい20億の融資が返済されていない事、箕部の名の隠れ蓑にした伊勢島ステートがその20億で土地を買い、その土地を伊勢志摩空港の誘致にし高値で土地を売却した可能性と、それが箕部の懐にも大金が入った可能性を示唆するが、箕部に伊勢島ステートが送った送金記録が見当たらなかった。
それがクレジットファイルの隠し場所にもしていた架空の支店、荻久保西支店の段ボールが怪しいと睨むがその段ボールが丸々書庫センターから紛失していた。
犯人は大和田と睨む半沢だが、大和田が犯人ではなく、その件を問いただしていた過程で、大和田が隠していた箕部のクレジットファイルの内容データを確認し、その中に奇妙なメモと融資に携わったのが紀本と灰谷だと知った。
メモの解析を進める中、特徴的な文字の存在を知り、メモのサイズから常に手帳を持ち歩く灰谷が怪しいと睨む。
それと同時に荻久保西支店の段ボール紛失犯人が冨岡だったことが判明し、冨岡は牧野副頭取の当時の秘書だった小料理屋女将の智美(井川遥)が牧野の死後、部下であった中野渡頭取に頼まれてこの問題を裏で調べる為に勧誘されたのであった。
そこに紀本も現れ、書類を持ち出した事が問題だと言われるが、その場に国税局の黒崎が現れ、半沢が頼んでいた紀本の口座にメモと一致する入金がされていたことが判明し紀本は観念する。
冨岡らは伊勢島ステートと箕部の金の流れを結ぶ資料の場所を聞き出し隠し場所の地下5階に行くが、既に誰かに持ち出されていた。
持ち出した犯人は福山が情報を送った大和田だと確信し、位置情報で場所を突き止めその場所に向かうがそこに居たのは大和田と中野渡頭取、そして箕部だった。
大和田に資料の場所を問い詰めるが既に中野渡頭取の指示で箕部に渡っていた。
納得がいかない半沢は、中野渡頭取に取り返すよう求めるが、中野渡頭取は半沢を帝国航空の担当から外した。
さらに箕部は半沢にこの場を収めるよう土下座を強要し大和田も強引に半沢を土下座させようとするが、半沢の怒りは頂点に達しその場にいた3人にこう言い放った。
「やられたらやりかえす倍、いや3人まとめて1000倍返しだ」
最終回考察
既に原作とはかなり変わってきていますので、着地点は同じでも展開は原作とかなり変わってきそうなので考察してみたいと思います。
半沢直樹最終回最新予告
まず9話の衝撃的ラストは記憶に新しいでしょう。
まさか中野渡頭取が箕部に付くとは、大和田はフワフワとどっちつかずを繰り返していたのである程度察知していた人も多いはず。
しかし私はラストに違和感しか覚えませんでした。
乃原の脅迫に全く物怖じせず突っぱねた矢先、次は同じ場所と思われる所で箕部と中野渡頭取と大和田、そして時間軸はわからないが福山から箕部の資料の隠し場所の報告を受けて間もなく、大和田が中野渡頭取と箕部の席に伺いその資料を頭取の指示で箕部に渡していた。
が一連の流れだが、普通に考えて箕部から脅迫を受けてやむ負えず資料を渡したと考えるのがしっくりくる流れに感じる。
大和田の涙、有無を言わせなかった頭取の半沢への対応、そこから感じ取ったのはどうしようもないと言う諦めと、箕部を怒らせない為の形式上の名目での半沢の帝国航空担当を外す指示。
頭取すらどうしようもない事って?箕部が重要資料の引き渡しに天秤にかけた物って?
もう1つしかないですよね
業務停止命令
これと引き換えに表に出るわけにはいかない箕部の重要書類を自身の手元または破棄するために取り戻すことは大いにありえますね。
では最終回どういう逆転劇が考えられるか?
まずは新しい箕部の不正の証拠の取得、というより証拠を持っている物の弱みを掴み確実な証拠を得る方法でしょうね。
追記
最新の最終回予告で国税局の黒崎が出てきて「勝負は1度きり」と意味深な発言をしてますね、何か箕部に仕掛けるんでしょうか?
そして奪われた箕部の送金記録などが載っている重要書類。
そのまま取り返さない可能性もありますが、これを取り返すとなるとまず1銀行員がどうこうなる問題では絶対ない、ではどうするか?
ここで逆転劇に出てきそうな人物が2人いる。
白井国交大臣
箕部さんに恩があり頭が上がらないと思わせておいて、実は思想の違いや箕部の黒い部分に違和感を感じているシーンが多くあった。
さらに乃原の横暴な態度にも立腹している描写もあることから怪しいと睨んでいます。
しかも花ちゃんが一生懸命言っていた白井さん好き発言、これは元の人格が良くアナウンサー時代の姿勢に好感が持てたであろうから出た事ならどっぷりと浸かっていた政治家思想に、元の純粋な志を持っていた頃に半沢の丸め込みで戻るという事も無きにしもあらず。
次いで議員秘書の笠松、意外と半沢への評価は高く、分析力も高い。
恐らく箕部からの指示で多くの不正の加担などをしていただろうから箕部に対する不満もあっただろう、もし半沢と話すきっかけがあり心変わりする可能性があるかと言われれば大いにありそう。
しかも白井さんより書類の管理など任せられているだろうから、より容易に奪還出来そうな気はする。
あとは債権放棄のメディアへの報告の場にて半沢の1000倍返しが炸裂するという構図が私の予想です。
最後に大和田の展開
色んな方が大和田頭取説を上げていますが、100%無いでしょう。
原作と別軸にするパラレルワールド展開を今後行うなら少しは可能性ありますが、あくまで大和田は原作の内藤部長の代役色が強く、原作には出向し出てきていない。
まず頭取が原作通り過去の不正の責任を取って辞任するのは間違いないでしょう。
予告の1シーンでも過去の不正に対する説明会見の様なシーンもありますし。
大和田は周囲に相手にされず取締役のままか、今度こそ何らかの責任で出向かのどちらかかな、とは言え副頭取もいない現状、役所で重要ポストにいるのは紀本常務だけ、何とも言えませんね。
では半沢の処遇は?
退社?テレビ版を今後作らないのであればあるかもしれないが薄いでしょうね。
辞表はすべての決着をつける為に一時的に身軽になった、(何かしらの責任を取らないと銀行自体が危うくなるから)勿論出向逃れの対策でもあるでしょうが決着が付けば半沢が責任を取ることはあり得ないので原作同様本店に残ったままでしょう。
※あくまで筆者の予想です。
追記
まとめ
楽しみでしょうがない半沢直樹の最終回、今回は考察になりますが最後の大どんでん返しを期待せずにはいられない。
考察通りではなくあっと驚く展開を期待したいものです。
それでは
半沢直樹の公式サイトはこちらから
→TBSドラマ半沢直樹公式サイト
このサイトで使用した動画や画像はTBSドラマ半沢直樹より引用しております。