はじめに
2020年10月6日まつもと泉さんが亡くなられた。
私にとって、まつもとさんはちょっと早い思春期を教えてくれた人だった。
まつもと泉さんと言えば、きまぐれオレンジロードを筆頭に人気漫画を多く世に送り出した有名な漫画家だ。
今回は私の良き時代の思い出のきまぐれオレンジロードのついての紹介と、筆者の思い出をご紹介します。
当時は珍しかった?ピュアな学園モノの恋愛アニメ
きまぐれオレンジロードは1984年から週刊少年ジャンプにて連載されました。
当時のジャンプの漫画では珍しい学園ラブコメ系で、主人公一家に特殊能力があったり、ヒロインがミステリアスな存在だったり、ストーリーの展開も中学・高校生活の男女の関係を描くだけに留まらず、女性同士の先輩後輩間での意中の相手に対する悩みや葛藤など少年紙にしてはかなり生々しい展開が多かった記憶があります。
というのも、当時の筆者は小学生、しかも低学年なので原作を勿論知りません。
私がきまぐれオレンジロードを知ったのは1987年から放送されたアニメ版からです。
小学校高学年あたりですが、最初に見た瞬間から衝撃を受けました。
ヒロインの鮎川まどかが可愛すぎて、それ以降鮎川まどか見たさにテレビにかぶりついて見ていました。
実はアニメの展開を全て把握していたわけでは無かった為、アニメの全容を知っているわけではありません。
とにかく鮎川まどかを見たくて視聴していただけなのです。(当時は)
アニメ版の声優はドラゴンボールのブルマでおなじみの鶴ひろみさんでしたが、鶴さんも2017年に車の運転中に亡くなられてこの時も非常にショックでした。
アニメ版の鮎川まどかと声優の鶴ひろみさんのブルマの時と違うトーンを落としたボイスが非常に合っていて、より一層キャラの魅力を引き立てていたなあと思います。
原作では主人公の春日恭介が父親の仕事の都合で鮎川の住む町に引っ越してきて、引っ越してきたその日に鮎川に出会うのですがその出会いとは、長い階段を登り切った所で風で飛ばされた鮎川の麦わら帽子を、超能力を使い高くジャンプしてキャッチすることから2人の関係は始まっていくのです。
最初は人当たりが良さそうな鮎川でしたが、転校した学校のしかも同じクラスで恭介と再開した時には別人格の様な近寄るなオーラを出していたのです。
まさにミステリアス。
そんな感じで、学校では悪い噂ばかり先行して周囲のクラスメイトも近寄らない存在だった鮎川に、恭介が興味を持つことで物語が進んでいき鮎川も恭介の事が気になり始めます。
そして後輩の檜山ひかるの登場などで恭介・鮎川・ひかるの三角関係?が始まっていく事で、色々な問題や言うに言えないじれったい展開が続いていくそんな感じのお話だったと思います。
肝心のラストは・・・覚えていませんw
調べるのは簡単ですが、あくまでの筆者の当時の思い出をお話したい為、気になる方はご自身で確認してください。
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きまぐれオレンジロードの魅力
きまぐれオレンジロードの魅力は大きく分けて3つあると思います。
- 登場人物の魅力
- 斬新なストーリー設定
- 映像と音楽
まあアニメでほぼ大事な所なんですが、子供の頃でもこの当時は他に無い新鮮味を感じた思いがありました。
まず、登場人物の魅力ですが、1キャラ1キャラが本当に立っていて物凄い引き込まれた思いがあります。
とは言え、私は鮎川まどかにほぼ持っていかれたんですが、それ以外にも多くの魅力的なキャラが多いのです。
写真は恭介の双子の妹くるみ(左)とまなみ(右)ですが、この2人も話に結構絡んできてた記憶があります。
今の時代でも好きな人が多そうな魅力のある設定だったと思います。
他にも春日の同級生や後輩、親戚の子、アバカブのマスターとかも良いアクセントになっていた記憶があります。
とにかく登場人物がナチュラルだけどキチンと話に絡んでそれなりに魅力があったのが良かったなと思います。
ま、まあまどか&恭介&ひかるがほぼ話の中心なんですけどねw
次に斬新なストーリー設定ですが、当時は非常に珍しかったんじゃないかと思うんだけど、物語の途中で主役がヒロインに告白し恭介とまどかはほぼ両想いの様な設定になるんです。
(恭介が想いを打ち明け、まどかはその想いを知っている形だけだが、行動でそう思わせる描写が多い為)
これ学園恋愛モノであまりないですよね?
紆余曲折あって徐々に距離を詰めて行くっていうのが多かったと思うので、ここが斬新だったなあと私は思っていました。
そういう想いを先に打ち明けた結果ストーリーが重厚になって行き、そこにひかるが入る事でまどかが嫉妬したり、恭介の超能力の効果(窮地を脱したり超人的な事をしたり)にまどかが惹かれたり、ひかるが恭介の事をまどかに相談することでヤキモキしたり、今思い返すだけでも青春してますよw
最後に映像と音楽の秀逸さ、アニメ版きまぐれオレンジロードの魅力の9割はここに詰まっているのではと本気で思っています。
OP映像の斬新さ、ED曲などの秀逸さなど今聴いても色あせない名曲の数々、それだけではなく挿入曲なども魅力的でよりストーリーを際立たせていると言っても過言ではないと思います。
これは是非ご自身で見るか聴いてもらいたいと思います。
私は初期のOPの「NIGHT OF SUMMER SIDE」の映像と音楽が凄く好きです。
ホント当時はこの手のOPは斬新だったのでカッコよく映ってました。
他にはオレンジロードの曲と言えば和田加奈子さんと言われるほど素晴らしい音楽を沢山出していらっしゃる方で、初期のED曲の「夏のミラージュ」2期ED曲「悲しいハートは燃えている」や挿入歌の「ジェニーナ」などは名曲中の名曲です。
その中でも私が好きなのは社会人になってレンタルで借りた、劇場版きまぐれオレンジロードあの日に帰りたいのED曲「あの空を抱きしめて」と挿入歌の「不確かな I LOVE YOU」この2曲です。
劇場版きまぐれオレンジロード自体の評価は賛否両論で、作者もパラレルワールドだと言ってるみたいでなんなんですが、私は寧ろこっちの内容の方が好きでした(まどか好きだからw)
この挿入歌の「不確かな I LOVE YOU」がいい感じで流れてくるんですよね、相手はまどかではないんですが。
あとED曲の「あの空を抱きしめて」はED曲にぴったりの綺麗な?終わり方に合っていたし、凄く好きな曲調の曲でした。
この2曲も含め和田加奈子の曲は未だに車内で流しています。
いい曲だ。
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最後に
まつもとさんがお亡くなりになられて本当に悲しいですが、私の様に青春時代や思春期にオレンジロードを見て甘酸っぱい思いと鮎川まどかに恋をした方々が沢山いたと思います。
良い時代に素晴らしい漫画・アニメを作って下さった、まつもと泉さんを始め制作スタッフの皆さん本当にありがとうございました。
きまぐれオレンジロードは原作を知っている方の心に永久に残ると思います。
安らかにお眠りください。
使用した画像は東宝・スタジオピエロ・日本テレビのきまぐれオレンジロードから引用しております。