はじめに
友人や知人、そして彼女やはたまた家族となど非常に多く披露する機会のあるのが歌です。
歌に自信がないと人前で歌うことが恥ずかしくなり、皆が参加する会に参加しづらくなったり、最悪は人間関係や恋人と距離を縮める事などにも支障をきたす場合があります。
今回は歌を上手く歌えるようになる方法を私の経験からご紹介します。
ちなみにグループ名はメンバー間の事情によりお伝え出来ませんが、元インディーズでバンドのヴォーカルをしていて、横浜でちょっと有名だった経歴が一応あります。
その時にプロ御用達の先生にレベルアップの為に教えて貰った方法(考え方)ですので参考程度にご覧ください。
本当に歌が上手いと思う判断基準
皆さんは普段、テレビや各媒体などで音楽を聴くと思いますが、どういう方が歌が上手いと思いますか?
- 自身の歌を中心に熱唱されている方
- 色んな方の曲をカバーして歌われている方
まぁこの答えは後程として、聴いてる方が上手いと判断すればそれでいいのかもしれません。
しかし歌というのは音感が大事と言います。
それが天性の素質を持たれている方が有利だと言われる方がいるかもしれません。
しかしこれは間違いです。
歌に素質を感じる部分は歌の音感の上手い下手の部分ではなく声域の幅であって、今が音痴だからと卑屈になる必要はありません。
素質のある方は無い方に比べ、持って生まれた体質で標準状態の声域の幅が広いと言うのは有り、無い方に比べ秀でた才になる傾向はあります。
ここは確かに素質と思って頂いて良いんです。
ですが、歌が上手いか下手かに素質は100%関係ありません。
断言できます。
ここで先程大事だと言った音感が出てきます。
音感と言うと固く聞こえるでしょうが、要は聴いた曲のままの音程を頭で理解して、それを声に変換できるかどうかどうかです。
ここで先程の2択の答えを言います。
歌の上手さは2つとも同じ程度に上手いと思います。
が本当に歌が上手いと思うとなると2が圧倒的に上達、上手くなるでしょう。
では何故か?理由をお答えします。
1は自身が関わって自身の声域や音階などを考慮して作曲します。
要は譜面も含め、完全に理解して歌います。
感情も込めやすく、聴いてる側には勿論心に響く良い曲を歌っている事でしょう。
しかし、このようなタイプの歌手は応用が利きにくい欠点があります。
よくテレビである人の歌を別の歌手が歌うような時にそれは如実に表れてきます。
「えっ?この歌手自分の歌は上手いのに下手だなぁ」とか「ていうか音程あってなくない?」など一度は遭遇したことあるのではないでしょうか?
逆に「この人オリジナルより上手い」や「こういう曲を歌わせても上手いんだ」という方も多くいます。
ズバリこれが答えでです。
メジャーな歌手でも何を歌わせても上手いとは限らず、元々音感が良いではなく、裏側での練習や音合わせなどの努力を行って初めて人前に出せる曲が出来ているのです。
逆に何を歌わせても上手い方は音感に非常に優れている方で、聴いた曲の音をそのまま出せる能力に長けている方でこの様な方は本当に歌が上手い方だと断言出来ます。
ですので声域などの高低音が人より出せる方が上手いではなく、確実に音感やリズム感が取れる人が本当の歌が上手い人だと言えるのです。
歌が上手くなる方法
では歌がどうすれば上手くなるか?ですが、勿論先程お伝えした音感やリズム感を鍛える事が1番重要です。
では、音感やリズム感を鍛えるのにはどうするのが1番良いのでしょうか?
これは筆者の経験を基にご紹介しますので、専門的な解釈とは異なる場合がありますのでその点はご了承下さい。
音感・リズム感を鍛えるコツ
- 同じ曲を1フレーズずつ音程を覚えるまで繰り返し聴く
- 頭に音程が入ったら声を出さず鼻歌で音程を合わせてみる
- 曲を一度止めて1フレーズを鼻歌&直接声を出して歌ってみる
- 再度曲を流し声を出して歌ってみる
- 問題なければ1を進めて以降は繰り返し
1・同じ曲を1フレーズずつ音程を覚えるまで繰り返し聴く
まずは覚えたい曲(何でもいいが伴奏が少ない曲の方がより覚えやすい)を選曲し、必ず歌詞カードを見ながら1フレーズずつ聞きます。
覚える自信があれば2フレーズまとめて聴いても問題ありませんが、確実に音程やリズム感を身に着けたければ1フレーズずつ行う方が正確な音程が身に付きやすいと思います。
この時に覚えて欲しいのは歌詞とその時の音程なのでこの時点では絶対声に出して歌わずに最低でも5回以上は耳を澄ませて聴いて頭にメロディを入れ込んでください。(自信があれば5回以下でも)
※歌詞カードが無い場合はその楽曲の歌詞でネット検索すれば大概は出てきます。
2・頭に音程が入ったら声を出さず鼻歌で音程を合わせてみる
複数回聴いて音程が頭に入ったと思ったら、声を出さず鼻歌でメロディに合わせて歌ってみます。
この時は自身の鼻歌の音より曲の音の方が多少高い方が間違いに気付きやすいのでオススメです。
これは自身が納得するくらいで問題ありません。
3・曲を一度止めて1フレーズを鼻歌&直接声を出して歌ってみる
これが1番重要な項目です。
場所によっては鼻歌や小声でも問題ありませんが、出来れば多少なりとも声を上げて歌う方が上達します。
この項目が重要な理由は、1で自身が頭に入れた音程をキチンと声に出した状態で音程が取れているかが明確に判断出来るからです。
音程が掴みにくい人は、自身の歌声と聴いてる歌手の歌声や伴奏に惑わされて音程が合っていないのに合っているような感覚に陥りやすい為で、あえて生声だけで歌ってみる方が音程の判断しやすいのです。
4・再度曲を流し声を出して歌ってみる
ここで再度曲を再生して流すのですが、この時は自身の声の方が大きく聞こえる様にするのがポイントです。
ここが楽曲を提供された歌手などで言う音合わせの段階になる為、歌と合ってると言うより伴奏と合ってる事を確認する段階だという事をまず理解してください。
この時には音程よりもリズム感が重要になってきますが、曲の音程を上手く掴んでいれば激しいアップテンポの曲でない限りは問題ないと思います。
5・問題なければ1を進めて以降は繰り返し
ここまでで問題なければ次のフレーズに行き繰り返し1~4の手順で覚えます。
その際にサビ部まで(1番)歌い終わったら、次のAメロ部(2番)に行かず1度1番の曲をAメロ・Bメロ・サビまで通しで歌ってみる方がより上達が早くなると思います。
というのも1~4までの覚え方は区切り区切りで音程とリズム感を集中して覚えるものなので、通しで歌うのとは感覚が変わってきます。
この時に通しで歌い問題ない場合、基本的に歌は1番・2番はメロディ的にはほぼ同じな為、フレーズにより多少歌手の個性でひねった音程になっている場合を除きすんなりメロディは入ってくると思います。
※Aメロ・Bメロ・サビ(Cメロ)とは曲調が変わるフレーズのことで一般的にはこう分類されています。
まとめ
今回紹介したのは歌の上手い下手の基準と歌を上手く歌う様になるアドバイスであって、歌手などの高みを目指すアドバイスではありません。
筆者も趣味でバンドをしていましたが、その時に教わった事や筆者の経験での紹介なので、専門的な部分の強化は教えられません。
今回のアドバイスで重視した音感とリズム感を鍛える為には、多くの楽曲を聴いて同様に練習する反復練習が非常に重要です。
それは上手く歌う事の為でもありますが、音感に自信が無い方などには多くの音楽を耳に入れてその音程を頭で変換し口で奏でられるようになることが重要なのです。
鼻歌でも良いし場所によっては口笛でもいいので、聴いた曲の音程をそのまま出せるようになる事、音感が悪いと最初は本当に大変な事だと思います。
それでも適当に覚えるのではなく1フレーズずつ丁寧に覚えて行くことが最初は何よりも大事です。
そして音感が悪いと思われる方が最初に成長したと断言出来る事は、
音程のズレを理解出来た時
なので、まずは正しく歌えているか?どこが間違えているか?を知ることから始まるはずです。
最後に、覚える曲の選定についてですが、自身の歌に自信が無い場合は自分の声域を最大でも7割で抑えられる曲を選定するのが良いと思います。
多くの歌を安定して歌えられるようになって初めて制限なく選定することをオススメします。
多少なりとも参考になって皆さんの歌に自信が持てる様になることを願っています。